明確になった問題は共有される。共有された問題は議論される。議論された問題は無害化される。
ところで、会話オート化がif-then形式によって成り立っているのではという解釈は随分前からあるらしいですね。
こういう言葉にはこう返す、という情報を実際の会話によって増やして行くのが会話オート化だと。タルパを情報と捉えれば自然とそういう解釈に近づくんですよね。
実際、僕は会話オート化を連続的だと解釈したい関係で以前からif-then形式には否定的だったんだけど、それが自分の研究によって、ひょっとしたらif-then形式は正しいんじゃないかと思い始める始末。
でも本当はそうじゃなかった。研究を進めるにつれて、if-then形式じゃどう足掻いても説明できないことが多すぎることが明らかになった。今回の記事ではif-then形式では会話オート化の説明がつかない主な理由を紹介する。
・自発的な発言のメカニズムを説明できない
これはよくよく考えれば当たり前のことですね。
質問に対しての応答しか定めていないのだから、if-then形式が正しければ全ての自発的な発言は実は自発的でないということになってしまう。もちろん、そうだと認めてしまえば解決するが、自発的な発言が起こることは経験的に自明であると言えることから、これは質問以外の要素によって応答が定まると考えなければならなくなる。つまり何らかの入力が発生する外部環境によって、である。
ある外部環境から入力を受け取るためには、その環境に対応した形態を持たなければならない。例えば音を入力として受け取るために耳が必要、といった具合。
ただし、ある形態をタルパが持っていることを自明とすることは出来ない。それは何故か?何故ならば、タルパはあらゆる制約を受けないからである。
制約を受けないから、ある形態を持っていることには何の必然性もないし、とすれば会話という入力を受け取る形態以外の形態を持たないタルパというのを想定することが出来る。
しかしこれは矛盾している。
結局のところ、会話オート化におけるif-then形式を認めるわけにはいかないのだ。これは他のオート化についても、同じ論法でif-then形式ではないことを証明できる。
・如何にしてif-then形式の情報を取得するか
会話などのコミュニケーションなどによって成長すると考えると、どうやってタルパにif-then形式の情報を与えるかも考えなければならない。しかしそもそものコミュニケーションが今あるif-then形式に限られるのだから、新しい情報は生まれ得ない。
また、タルパを文字通り無から創られるものだとすれば、タルパの創造自体が発生し得ないことになる。
これを解決するためにコミュニケーション以外によってその情報が与えられると考えると、タルパーあるいはタルパ間でしか干渉できないはずのタルパが外部と干渉するという奇妙な現象が起こってしまう。
if-then形式の採用はタルパの成長において致命的な問題を残すことになる。
・応答の一意性
if-then形式が正しいならば、同じ会話に対する応答は一意に定まる。つまり「おはよう」に対して「おはよう」と返すならば、それ以外の応答は発生し得ないのだ。
しかし、本当にそうか?状況によって応答が変わるのは、やはり経験的に自明であると言えないだろうか?
というわけでifに複数の状況を加えるということにしても、結局は上で言った通り、特定のケースに対応できなくなるのだ。
もしif-then形式をまともに適用したければ、完全にランダムに応答が定まるとしなければならない。
前に書いたようにif-then形式の情報がコミュニケーションによって何らかの方法で与えられると仮定しても、それがタルパやタルパーの意図によらず、ランダムに与えられることになる。
これも同じく、タルパに望んだ設定をある程度の精度で与えられることが経験的に自明であると言えることから、やはり矛盾している。
こういう言葉にはこう返す、という情報を実際の会話によって増やして行くのが会話オート化だと。タルパを情報と捉えれば自然とそういう解釈に近づくんですよね。
実際、僕は会話オート化を連続的だと解釈したい関係で以前からif-then形式には否定的だったんだけど、それが自分の研究によって、ひょっとしたらif-then形式は正しいんじゃないかと思い始める始末。
でも本当はそうじゃなかった。研究を進めるにつれて、if-then形式じゃどう足掻いても説明できないことが多すぎることが明らかになった。今回の記事ではif-then形式では会話オート化の説明がつかない主な理由を紹介する。
・自発的な発言のメカニズムを説明できない
これはよくよく考えれば当たり前のことですね。
質問に対しての応答しか定めていないのだから、if-then形式が正しければ全ての自発的な発言は実は自発的でないということになってしまう。もちろん、そうだと認めてしまえば解決するが、自発的な発言が起こることは経験的に自明であると言えることから、これは質問以外の要素によって応答が定まると考えなければならなくなる。つまり何らかの入力が発生する外部環境によって、である。
ある外部環境から入力を受け取るためには、その環境に対応した形態を持たなければならない。例えば音を入力として受け取るために耳が必要、といった具合。
ただし、ある形態をタルパが持っていることを自明とすることは出来ない。それは何故か?何故ならば、タルパはあらゆる制約を受けないからである。
制約を受けないから、ある形態を持っていることには何の必然性もないし、とすれば会話という入力を受け取る形態以外の形態を持たないタルパというのを想定することが出来る。
しかしこれは矛盾している。
結局のところ、会話オート化におけるif-then形式を認めるわけにはいかないのだ。これは他のオート化についても、同じ論法でif-then形式ではないことを証明できる。
・如何にしてif-then形式の情報を取得するか
会話などのコミュニケーションなどによって成長すると考えると、どうやってタルパにif-then形式の情報を与えるかも考えなければならない。しかしそもそものコミュニケーションが今あるif-then形式に限られるのだから、新しい情報は生まれ得ない。
また、タルパを文字通り無から創られるものだとすれば、タルパの創造自体が発生し得ないことになる。
これを解決するためにコミュニケーション以外によってその情報が与えられると考えると、タルパーあるいはタルパ間でしか干渉できないはずのタルパが外部と干渉するという奇妙な現象が起こってしまう。
if-then形式の採用はタルパの成長において致命的な問題を残すことになる。
・応答の一意性
if-then形式が正しいならば、同じ会話に対する応答は一意に定まる。つまり「おはよう」に対して「おはよう」と返すならば、それ以外の応答は発生し得ないのだ。
しかし、本当にそうか?状況によって応答が変わるのは、やはり経験的に自明であると言えないだろうか?
というわけでifに複数の状況を加えるということにしても、結局は上で言った通り、特定のケースに対応できなくなるのだ。
もしif-then形式をまともに適用したければ、完全にランダムに応答が定まるとしなければならない。
前に書いたようにif-then形式の情報がコミュニケーションによって何らかの方法で与えられると仮定しても、それがタルパやタルパーの意図によらず、ランダムに与えられることになる。
これも同じく、タルパに望んだ設定をある程度の精度で与えられることが経験的に自明であると言えることから、やはり矛盾している。
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