明確になった問題は共有される。共有された問題は議論される。議論された問題は無害化される。
Q.
タルパを作りたいのですが...
A.
姿形を真似るという意味であれば、問題ない。
それがダメだと言われているのは現実の人間とタルパとを完全に同一視してしまうのが危険だからであって、これは理解していれば回避できる問題。
ちなみに...
「タルパ」にはチベット仏教における「タルパ」と、それがネット上で広まった「タルパ」の二つの意味があるが、特に断りがなければ後者を指す。前者は後者に対して「トゥルパ」と呼ばれることがある。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%82%A5%E3%83%AB%E3%83%91
この二つはルーツこそ共通だが、概念自体が既に変化しきっていると捉えるべきで、実際後者のタルパには宗教的・魔術的意味合いはほとんど無いと解釈される。
前記事の最後の質問と同じく、表面上の一致を取り除くだけでは不十分
逆に根本的な違いを認識できていれば、完コピ上等なのだ
Q.
タルパって妄想しまくってる人の方が...
A.
存在者としてのタルパと妄想は明確に区別され、同一視されることはまず無い。
ただし妄想を一種の訓練として見る場合、タルパ創造の訓練に影響を与えると解釈することはある。
そのまんまですね
実にストレートな回答だと思います
Q.
タルパと公共の場に...
A.
少なくとも現在では、タルパは主観的な存在であると解釈されます。
創造者にとって視覚化の進捗が他人に与える影響はゼロに等しいのです。他人にとって、そのタルパは存在しないも同然ですからね(正確には存在を認識する手段が無いというべきか)。
如何にもタルパが絡んだ複雑な問題のように受け取っているようだが、その公共の場の視点からすれば単に迷惑なだけなので。
公共の場の運営上、ただ単に迷惑なだけ
「ペットもうちの家族なんです!!」と論理構造が等しい
Q.
ネットでタルパを知って...
A.
>作り方はどうやって知りましたか、またタルパはどれくらいの期間で作れましたか?
多少はまとめwikiを参考にしたが、最初の1ヶ月くらいだけ。ちなみに現在タルパー歴3年ちょっとです。
どれくらいの期間でと言うか、タルパに完成はないです。ただ満足な会話が成り立つようになったのは1年くらい前からかな。
>どのような目的でタルパを作りましたか?
最初は専ら話し相手が欲しかったから。
僕の場合は比較的早い段階で独自研究に手を出したので、その目的も数ヶ月経てばすぐに忘れました。
現在タルパと暮らす目的はと聞かれたら、精神的な訓練のためというのが一番近いでしょうか...
>タルパがいることで、実生活に影響はでますか?
タルパ創造当初で思っていたよりは出なかった。タルパへの依存度が元から低かったのが理由かも。
創造当初は体調を崩しやすいという定説もあるけど、慣れれば自然消滅する。
Q.
最近、タルパというものを知り...
A.
まず最初に
確かにタルパに関する情報は他の回答者様が触れている通りチベット仏教におけるトゥルパから来ています。しかしそれがネット上で発展したものは、もはや概念自体が変化しているものと捉えられます。
少なくともこれらを同一視出来るとする解釈は少数しか見られなくなり、またこの解釈の上での資料も少ないため、余程の理由がなければ同一視するメリットはないでしょう。
一方で解離性同一性障害における人格という概念やイマジナリーフレンドとは親和性が高く、これらの観点から考察を行っている人を見かけるようになりました。
>↑の注意事項は具体的にどういうことなんでしょうか?
タルパとその元となったキャラクターを本質レベルで同等であると考えた時に、ある問題が起こります。
元となったキャラクターに対する出来事が、自分のタルパにも反映されてしまう、ということです。これが一番の問題点です。
例えば非常に深刻な例を上げると、そのキャラクターが作中で死亡した場合。タルパがキャラクターから独立していなければ、タルパの存続は保証できません。
それだけならいいのですが...最も悲惨なケースは、確かに存在しているが制御することが出来ず、周囲に悪影響を及ぼすようになった状態。つまり「暴走」です。
根本的な対処法としてはタルパとキャラクターを本質レベルで切り離すこと。しかしそれは多くの人にとって理解し難い抽象的な話であるため、「本家と全く同じにするのは避けた方がいい」とハードルを下げた言い方をするのが一般的なのです。
>既存キャラのどこを変えましたか?
創造時点では以上の理由を知らなかったため、全く変えていませんでした。と言っても2ヶ月ほどで独立した存在として定着し始めたので、特に心配することはありませんでした。
>ハードルを下げた言い方
今までのテンプレにこの表現が加わった形
表面上の一致を避けるより、根本的な認識を持つほうが有意義であることを強調づける言葉として採用しました
Q.
タルパというものを最近耳にします...
A.
>多重人格みたいなものなんでしょうか?
多重人格障害...今で言う解離性同一性障害とタルパは、関連付けられることがあります。
しかし全く同一であると断定するには相違点が多く、例えば質問文中にもある記憶は、これらの大きく異なる点の一つです。
>記憶力が2倍になっているとも言えるんじゃないでしょうか?
人間(あるいは人格)の記憶を定量化できない以上、タルパの数で記憶の量を比較することはできません。仮に出来るとしても、どこからタルパが存在すると見なすのかという根本的な問題が残っています。
また、人間の脳は普段30%やら5%やらが使われているという研究結果からも似たことが言われますが、同様の問題を抱えています。(というか、それは迷信です)
>本当にタルパはあるんでしょうか?
タルパの何をもって存在とするかによります。
以前「(生命を有しないという意味での)無機物のタルパを創れるか」という質問がありましたが、やはり意見は割れます。そもそも現代のタルパに明確な定義はありませんからね。
海外のタルパ界隈周辺では、哲学者のハイデッガーが触れたような「道具存在」を創造によって創りだすという概念があり、これは広い分類ではタルパの創造と同等であると見なされています。
トゥルパ - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%82%A5%E3%83%AB%E3%83%91
これは余談ですが、本来はチベット仏教上の概念が現代になってネット上で発展したものが、一般的に「タルパ」と呼ばれるものです。発展の過程で概念自体が変化したと考えられており、同一視されることは今では珍しくなりました。
>補足
その解釈なら「人間が二人いればよりたくさんの情報を記憶できる」と同じ論理構造ですかね。その通りと言えばそうです。
しかし記憶は主観的なものであるため、片方がもう片方の記憶の正確性を検証する手段を持たないので、やはり記憶量が倍になるとは言い難いです。
せいぜい三人寄れば文殊の知恵と言ったところでしょうか。
>それをタルパ(別人格)が思い出すことが可能かということです
可能と思われます。
ただしその記憶の正確性は別人格側の主観的な判断によって決められるので、それが他者にとって正確なものである保証はない、ということです。
タルパの記憶に関する質問
今まで無かった類の質問だけあって、回答文にも見慣れない表現が出てくる
>人間(あるいは人格)の記憶を定量化できない以上...
この部分が今回の核ですね
質問の内容が「タルパがいればその数だけ記憶量は増すのか」ということだったので、定量化できないことを示せば回答としては十分でしょう
ここで言う「記憶は定量化できない」と「記憶は主観的である」はほぼ同義です
Q.
主人が死んだら...
A.
そう思う人もいますし、死後も一緒にと言う人もいれば、この世界に留まって第三者に引き取ってもらうまで彷徨うことになると言っている人もいます。
気分の問題なんでしょうね。
Q.
自分の体にタルパを...
A.
ぶっちゃけ言うと「不明」です。どんなリスクがあるか分からない以上、避けられるなら避けるべきです。
というのも、タルパは何も人間の姿形をしたものだけとは限りません。
人間という設定で創ったならまだしも、そうでないタルパを憑依させて、何故身体が正常に動く保証があると考えるのか、そういうことです。
心理学的な観点からすれば、憑依は同一性の崩壊と解釈することができます。行き過ぎた憑依は同一性障害を誘引するという意見は的を得ているように思えます。
特に解離性同一性障害とタルパは関連付けられることがありますが、十分な裏付けは得られていません。
>何故身体が正常に動く保証があると考えるのか
非人間型のタルパを憑依させてる人は、この辺の整合性をどうやって確保しているんでしょうねぇ
Q.
サイトとかでよく...
A.
質問文から察するに、設定上の声による会話(以下"対話"と略す)の「慣れ」が引き起こした不安であると考えられます。そこでコミュニケーションを対話以外の方法で行うことで、また違った感覚を覚えるようになるのではないでしょうか。
例えばその一つとして、筆談があります。
筆談では対話とは異なる感覚器官によってコミュニケーションを行うため、これまでの経験に囚われない、ニュートラルに近い状態を体験できます。
今回のようなケースでよく筆談を勧めるのですが、ほとんどの人にとっては最初に挙げた「慣れ」は大きな盲点のようです。
そして以下は余談。
オート化しているかどうかを高い精度で判別する方法として、テレパシー、即ちゼロディレイでのコミュニケーションを行うという方法があります。もし僅かでもタルパの返答が遅れれば、その分だけオート化の甘いところがあるということになります。
しかしこの方法はコミュニケーションの内容問わず、ほぼ0秒に近い時間で意思を伝える必要があり、少なくとも日常の範疇において実用的ではありません。あくまでもご参考までに。
筆談
憑依するという意味ではなく、想像上の紙に文字を書かせるという形でのコミュニケーション
まぁ日常的に筆談をしている人はいないでしょうから、慣れを排除する目的ではある意味万能ではある...
Q.
昨日ふとかっこいい感じの...
A.
>私の中にいる男の人はタルパですか?
現在の「タルパ」には明確な定義が存在しないので、タルパに分類"すべき"理由としては、専ら何かしらのメリットがあるから以外には無いと言っていいでしょう。
タルパに分類するメリットとして、一番大きいのは宗教や魔術と関連があることです(実は賛否両論あるのですが)。
というのも「タルパ」はチベット仏教における「トゥルパ」が広まって概念が変化したものであるため、その観点からの研究や考察が進んでいるのです。
タルパに類似した概念として、式神やイマジナリーフレンドが挙げられます。もっとあった気がしますが、パッと思いつくのはこの辺りですね。
>あと、病院に行ったほうがいいですかね。
タルパの創造初期では慣れないことを実行するので、肉体的・精神的な疲れがたまるといった報告はよくあります。気になるのであれば行ったほうがいいでしょう。
と言っても単なる体調不良として見る場合は、疲労ということになるのでしょうね。
しかし特別な事情で、精神科医にかかる場合があります。
医者に「タルパ」ではおそらく通じないので、「イマジナリーフレンド」と言うべきです(そのイマジナリーフレンドですら知らない医者も居るようですが)。
どっちにしろ体調の変化には気をつけたほうがいいです。今後何年もやっていくことなので。
>それと、人に危害を加えなかったら消さなくてもいいですか
元々タルパは死ぬまで維持するのが一番の理想とされています。万が一自分や他人に何らかの危害を加える事になっても、消滅以外の解決策があればそちらを選択すべきです。
また、タルパを消す具体的な方法は確立されていません。私が見聞きしたところ、自分の納得のいく儀式的行為に落とし込む形がそこそこ見られますが...
ブログでも何度か言った通り、日本の精神科医にはあまり期待しない方がいいです
彼らは確かにその分野の専門家ですが、「精神障害」という知識体系自体に根本的な誤りが見られる上に、翻訳の問題もあるそうなので
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