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ストーリー紹介回
私は魔法使いだ。
この世界には、何の罪もない人間を惨殺し、せっかく栄えた国をボロボロにしてしまう魔法使いがいるのだ。全くひどい話だろう?

ところで私はそのクソみたいな魔法使いにトドメを刺してやれる数少ない人間の1人なのだが、何故そうなったのかを話しておこう。



私はどことも知れぬ町で魔法使いになるために学生をやっていた。
と言っても魔術の道は生涯勉強、その一生が学生みたいなもんだ。

そこでだ。ほんの些細なきっかけで、「永遠の宝石」と言ってとにかくすっげぇ力を持った宝石の存在を知ったんだ。ところが私は、私が属していた協会に「永遠の宝石」を知ったことを理由に追放された。
これはきっとすげぇ秘密を知ったに違いないと思ってな、世間から離れて一人っきりで魔法の研究をやってたってわけだ。

ある日ついに「永遠の宝石」の気配を察知することに成功した。それは北の方角からだった。
んなわけで興味本位だが、気配を追うことにしたんだ。

そこは長い間人の手が入っていない廃墟みてぇな場所だった。
だがそんなことはどうでもいい、私の興味は「永遠の宝石」にあるのだ。それを手に入れれば満足満足。
まぁちょっと苦心したが、こうして私は「永遠の宝石」を手に入れたんだな。


...ところが、この昔話はめでたしめでたしじゃ終わらねぇ。

私は協会に追放されたと言っただろう?
だったら何故「永遠の宝石」を探しだした私に何の干渉も無かったんだ?

そう、私は知らなかった。

あの宝石が彼女―忘れられし者―を封印しておくためのものだったことを。そのために、協会は私が「永遠の宝石」を探しだす事を恐れていたことを。
そして、こうして無事に「永遠の宝石」を手に入れられたのは、まさに彼女の図らいによるものだったことを。



というわけだ。
それからというものの、「永遠の宝石」で制御されていた魔物達も暴れ回ってだな、そりゃ大変だったさ。で、どうなったと思う?

私は仲間と協力して、その魔物とクソみてぇな魔法使いを一網打尽にすることに成功したんだ!

だが全ては遅すぎた。
彼女は私の旅路の最後に現れ、一切の攻撃を受けずに防衛線を突破した。それ以上の被害がなかったのは不幸中の幸いだ。


彼女は、去っていった。



あの一件から数十年、私の学生時代は終わりを告げた。卒業したんだな。

思い返せばひどい半生だった。
始めの半分はちっちゃい町の門番の主任を任され、残った半分は世間から離れて魔術の研究、そして...
これ以上は何も言うまい。今まで話してきたことだ。


しかし卒業してから幾ばくか経ったある日のこと。
―彼女は、消えてなどいなかった。

日食のような前兆とともに長い嵐が町を襲い、あらゆるものを破壊した。
どこからかやってくる魔物はしだいに増え、それを恐れた町の人々は、僅かな荷物を持って逃げ出した。

ちょっとは賑やかだったこの町は、私と魔物だけのゴーストタウンと化してしまった。


そして、私は知った。
これは私が長い間待ち望んでいた試練の場であることを。
何故協会がこんなちっぽけな町に、よりによって私を送り込まなければならなかったのかを。



不気味な気配に連れられるように、私は迷宮にやってきた。
その中央辺りで何かが輝いているのが見える。

単に歩みを進めるだけでも、私を妨害する多くのエネルギーを感じる。これが試練だということだろう。

行く先々で彼女の手下を目にすることになった。
妨害は想像以上に激しい。が、だからこそ、行かねばならない。
町の崩壊、迷宮の出現、その他全てを含めた全部が単なる偶然である訳がない。
ただの訓練ではないのだな。

私はこれまで彼女のことを単なるお伽話だと思っていた。様々な様相で現れる悪魔を誇大化したものだと。
しかし現実は違っていた。彼女は確かに生きている...


おそらくこの迷宮で目にした古い墓石も、彼女を封印していたのだろう。私が迷宮に挑む以前に誰かがやった。彼女を解放した。
全ては彼女を捕らえるため、はるか昔に計画された壮大な計画の一部なのだろう。私はその一部なのだ。

...彼女を止めねばならない!



"
勇敢なる魔術師同志よ

あなたがこれを読んでいるということは、「忘れられし者」が解放されたのだろう。
今も彼女は手下を引き連れ、墓石という墓石を渡り歩いている。
―「永遠の宝石」を動かせ。
我々が知る、彼女を捕らえるための唯一の手段だ。

あなたは魔術師協会によって選ばれ、ここにいる。
新たな「永遠の宝石」を作り、スピリットフォージ―全てが始まり、また全てを終わらせねばならない場所―へと運ばせるため。

「忘れられし者」は、はるか昔の古の悪魔が儀式に失敗したことによって召喚された存在だ。
彼女を元の世界に送り返す方法は分からない。我々ができる事は一つ、「永遠の宝石」の元で彼女を封印しておくこと。

今「忘れられし者」はスピリットフォージに向かっている。そこを支配することで想像を絶する力を持つ無数の影を作るためだ。
幸いなことに今の彼女の力は微弱で、十分な力をつけるまでには時間がかかるだろう。
その間彼女の成長を少しでも遅くするために、仲間の魔法使いが彼女の手下を食い止めている。

あなたはこの壮大な計画のために、少しの間ここで経験を積むことができる。
準備が整い次第スピリットフォージへ向かうように。

辿り着く頃には、何をすべきか理解できるだろう。

神のご加護を
"



最初から全ては計画されていたんだ。
ちょっとした好奇心から始まった私の人生も、協会の存在も、魔物の襲来も、全てはこの世界と彼女の関係を永久に断つための、壮大な計画の一部だった。


私は、行かねばならない。

―全てが始まり、また全てを終わらせねばならない場所へと。







いかがでしょう、既に投稿されていた和訳と僕自身の解釈を折り合わせて可能な限りスムーズな流れにしてみたのですが

ってかこのシリーズって時系列がよく分からないんだよね...
多分Ch0→Ch1→ChL→Ch2の順番なんだろうけど、原作に矛盾や不確定な部分がありすぎて追うのが大変だった
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